column No.042
病気になるのは、日常の生活習慣、遺伝などが原因と言われています。
仏教では、病気になる原因はもっと多くあると考えられています。
病気になる原因(仏教の考え)
そのなかで、いくつか挙げてみます。
〇肉病
暴飲暴食、日常不規則な生活、好き嫌いなど極端な食生活などによる病気。医者にかかりこれを治すことが大事ですが、霊によって病気になると医者、薬でも治らない。
〇心病
神経の病気で、憂え・恐怖・悲しみ・憤怒などが、程度を超えるとなる病気。医者、薬などにより治療、そして疲労をとること。
〇咒病
他人の恨み、呪詛の力などによる病気。
〇鬼(魔)病
悪霊が人身に取り憑き、人の体をおもちゃのようにもて遊ぶ。
〇霊病
生霊、死霊がとりついて病気になる。
〇試病
信仰者に善神が信仰の深さを試すため病気にし、信仰者の信じる度合いを試すためにする病気。
まだ他にもありますが、主なるものを挙げました。
病気になる確率を減らす
医者、薬でも治らない病気は、正しい信仰をもち加持祈祷によって治す方法が有効です。
泉鏡花の小説「高野聖」の中で、僧侶が山奥に迷い込んで、悪魔のような女性に取り憑かれるが、陀羅尼(ダラニ)を誦し魔を払ったという、陀羅尼の功徳を説いた小説もあります。
人生で絶対に病気にならない方法はありません。
しかしながら、正しい生活、自分の遠い過去世から現在までの罪、先祖の犯した罪を心からお詫びし、怠りなく供養し、罪を作らず、人の為に奉仕することを心がければ、病気になる確率が少なくなるのではないでしょうか。
平成24(2012年)年07月01日発行 第69号より