column No.033
理想社会を築くための努力
この世を浄土、理想の世界にすることが仏の願いです。
この仏の願いを自分の願いとして、身命を惜しまず精神せられたのが日蓮聖人です。
このことが「事の一念三千」「受持成仏」法華経を色読するということ(法華経の教えを身を似て実践すること)で、お題目を身・口・意で唱えるという最高の姿です。
我々、法華経の信仰者は、仏様、日蓮聖人の願いを受け継いで、自分の願いとしていかなければなりません。
世の中の人々の苦しみ、悩みが無くなるように、皆が互いに助け合い、感謝しあい、敬いあう社会、そういう理想の社会を築くための努力精神が大切です。
仏のお使い(如来使)である自覚
今の世の中、毎日必ず嫌な事件、事故などが起きています。そのために種々防犯対策がとられていますが犯罪を犯す人間は、その上を考えるためいたちごっこになり、真の解決策にはなってません。
真に解決するためには、器械など使った防犯グッズなどではなく、悪い考えを持った人を無くすればよいのです。
それには時間がかかるかもしれませんが、仏の教えを実践する人を一人でも多くすることが最良です。それが仏のお使い(如来使)ということです。
我々がこの世に生まれた目的は、仏の使いということを自覚することです。それによって自分自身も救われ、他の人々も救われることになる。自行化他ということになるのです。
平成18(2006年)年07月16日発行 第57号より