釈迦の心⑳ – 事件・事故をなくす真の解決策

圓福寺だよりコラム「仏音」

 

column No.033

 

 

理想社会を築くための努力

 

この世を浄土、理想の世界にすることが仏の願いです。

 

この仏の願いを自分の願いとして、身命を惜しまず精神せられたのが日蓮聖人です。

 

このことが「事の一念三千」「受持成仏」法華経を色読するということ(法華経の教えを身を似て実践すること)で、お題目を身・口・意で唱えるという最高の姿です。

 

我々、法華経の信仰者は、仏様、日蓮聖人の願いを受け継いで、自分の願いとしていかなければなりません。

 

世の中の人々の苦しみ、悩みが無くなるように、皆が互いに助け合い、感謝しあい、敬いあう社会、そういう理想の社会を築くための努力精神が大切です。

 

 

仏のお使い(如来使)である自覚

 

今の世の中、毎日必ず嫌な事件、事故などが起きています。そのために種々防犯対策がとられていますが犯罪を犯す人間は、その上を考えるためいたちごっこになり、真の解決策にはなってません。

 

真に解決するためには、器械など使った防犯グッズなどではなく、悪い考えを持った人を無くすればよいのです。

 

それには時間がかかるかもしれませんが、仏の教えを実践する人を一人でも多くすることが最良です。それが仏のお使い(如来使)ということです。

 

我々がこの世に生まれた目的は、仏の使いということを自覚することです。それによって自分自身も救われ、他の人々も救われることになる。自行化他ということになるのです。

 

 

平成18(2006年)年07月16日発行 第57号より