column No.007
既に何度も書いたり、話したりしていますが、今日ほど地球の環境が悪くなっている時代はないといえます。
このままでは益々悪化し、海・川・山の木・空・土・全てが悪く変化してきます。これは誰のせいか、私たち人間の仕業の結果です。
確かに昔と比べて年々生活環境は良くなって、便利で豊かな生活ができるようになりました。しかし、反面比例するように悪くなっている面があります。逆進歩というか、善悪不二、清濁表裏、誠にこの世はうまくいきません。
30年ほど前までは地球環境の悪化ということは、あまり話題にのぼらず、悪化のペースも緩やかであったのかも知れません。自然にじわじわと気付かないように汚染されてきたように思われます。
悪い現象が表面にあまり出ず、人間にもあまり影響が見られないため、気にされず、便利さばかり追い求めてきました。
心身一如とは
最近はそうではありません。例えば、水道の水、井戸水も直接飲めなくなってきました。いまほとんどの家で水道に浄水器を付けています。自然の生活が急速に脅かされてきています。
病気もそうです。現在、体のどこも悪くない人を探すのはとても難しいことです。誰でも必ずどこか悪いところがあり、病人だらけ。昔、治らなかったかった病気が直るようになったのに、何故病人が多くなるのでしょうか。
体重を減らすための商売も乱立しています。健康食品の広告を連日のように見かけます。こんなことで将来どうなるのか。地球環境の悪化は加速度的にこれからも進み、これ以上進むことが出来ないくらい崖っぶちに来ている気もします。
ではどうしたらよいか。環境悪化のペースを弱め、時間はかかるが良い方向へ持って行くしかありません。そのためには私たちは健康な体で、正しい行動をしなくてはなりません。心も正しくなければ体が必ず悪くなります。心身一如です。
神仏の働きにつながる
人間と地球も同じです。人間の考えが悪く働けば地球が汚染され、汚染されれば人間の気持も良くはなりません。例えば、きれいに澄みきった海を見るのと、汚い濁った海を見てどちらが良いと思うか。人間の悪想念が地球を汚すのです。
地球も人間も、自然界すべてが進化しているのです。進化が大宇宙の法則なのです。人間が進化を妨げるような事をすればどうなるか。自然界より当然淘汰されるに決まっています。
大宇宙の法則、神仏の働きもみな同じことで、私たちの「いのち」の存在そのものであり、私たちの意識とつながっているのです。
私たちの精神、意識が神仏なのかもしれません。それに気付かないだけなのです。
それに早く気付いて、自分の手で運命を変え、苦を消し、真の喜びを実現させていくこと、これが「進化」なのだと考えます。
平成07(1995年)年03月18日発行 第30号より