和顔愛語(わげんあいご)

圓福寺だよりコラム「仏音」

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column No.005

 

食事に入ったある店に「和顔愛語」と書かれた額がかかっていました。

良い言葉だと思い憶えていました。字の通り、周りの人に柔和な顔と良い印象を与える言葉という意味だと思いますが、これを実行することはとても難しいことです。

 

言葉の力

言葉は言霊(ことだま)といい、魂が宿ると昔から言われてきました。

先師も「言葉は実に恐ろしい力を持つ、神の世界にも魔界にも、幽界にも、天国にも地獄にも通じる力がある。よほど謹んで言葉を使うこと、勤勉に努力すればするほど、慎みは増し、心は大きくなる。」と言われ、私たちの喋る言葉は実にとてつもない力(エネルギー)を持っているのです。

使い方によっては相手を傷つけ、友達を失ったり、人を病気にしてしまうこともあります。

また、喋った言葉が正しく理解されなかったり、人づてに伝わって誤解されたりすると、争いのもととなることもなります。

 

使いたくない言葉と使いたい言葉

逆に言葉で相手に良い感じを与えれば、仕事、人間関係でうまくいったり、運が開けてくることもあります。喋るというのは非常に大切で、気を付けて使いたいものです。

使いたくない言葉は、人を見下す言葉、野卑な言葉、ユーモアのない言葉、恐ろしい言葉、不平不満な言葉、嫉妬心の言葉、欲の心から出る言葉など。

使いたい言葉は、謙虚で慈しみのある言葉、親しみのある言葉、反省心と感謝の言葉、明るくユーモアのある言葉などでしょう。

そして、常に世の中が平和であるように神仏に祈ることが愛語であり、それによって自然に和顔になるのではないでしょうか。

日常の生活で周りの人達に和顔愛語で接したいものです。

 

 

平成04(1992年)年10月10日発行 第26号より